作品情報 2024年韓国映画 監督:キム・テゴン 出演:イ・ソンギュン、チュ・ジフン、キム・ヒウォン 上映時間96分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2025年劇場鑑賞84本
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【ストーリー】
韓国国家保安室の行政官、チャ・ジョンウォン(イ・ソンギュン)は留学する娘のギョンミン(キム・スアン)を空港まで送る途中、霧で視界が見えない空港大橋で多重事故に巻き込まれる。さらに、救出ヘリが橋のワイヤーに衝突し、橋は崩壊し始めた。
さらに事故に巻き込まれた中に、軍の極秘計画「プロジェクト・サイレンス」で移送中の実験体があった。それはジョンウォン親子ら橋の上で生き残った人たちを次々と襲い…
【感想、ネタバレ付き】
僕も知らなかったのですが、韓国の仁川大橋は海上部分の長さ12キロ、主塔の高さは230メートルになります。確かに橋で大事故が起きたうえ崩壊が始まるというのはパニック映画として良い素材。そこへ軍の秘密実験体が人々を襲うというプロットは悪くありません。
しかし、ネタバレすると秘密実験体は遺伝子操作された軍用犬なんですよね。CGのレベルが今一つで、犬が人々を襲うシーンは今一つ迫力がないですし、そもそも犬の外見もそれほど怖そうに見えない。また、遺体ごろごろというカットもないため、あまり手に汗握るというわけにいかないのですよね。
橋に取り残される主要キャストはジョンウォン親子のほか、ガソリンスタンドでジョンウォンとトラブルになるレッカー運転手のチョ・バク(チュ・ジフン)、プロジェクトの実験主任ヤン博士(キム・ヒウォン)、プロゴルファーのシム・ユラ(パク・チュヒョン)とマネージャーの姉ミラン(パク・ヒボン)、認知症の老婦人スンオク(イェ・スジョン)と夫のピョンハク(ムン・ソングン)なんですが、上映時間が短いためか、背景となるドラマが薄い。ジョンウォンにしてもとってつけたような亡き妻との思い出ぐらいというのも弱い。同じ韓国映画でも「新感染」ではキャラがそれぞれ立っていたのとはえらい違いです。
また、イ・ソンギュンのエリート設定をいかすため、ジョンウォンの直属の上司で次期大統領候補であるチョン・ヒョンベク(キム・テウ)関連の政治的陰謀も入れていますけれど、これもキム・テウがひ弱に見える演出で今一つ迫力がない。ファン・ジョンミンぐらい起用してこってりした演技を見せてくれればよかったのにとおもってしまいます。まあ、イケボのイ・ソンギュンの声をスクリーンで聞けるだけ、ありがたいと思わなければいけないのかも。
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