作品情報 2023年アメリカ映画 監督:オズグッド・パーキンス 出演:マイカ・モンロー、ニコラス・ケイジ、アリシア・ウィット 上映時間101分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:ヒューマントラストシネマ有楽町 2025年劇場鑑賞93本
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【ストーリー】
FBIの新人捜査官、リー・ハーカー(マイカ・モンロー)は、過去30年で10件以上起きている連続家族殺人事件の捜査を担当することになった。いずれも、父親が妻や娘を殺したうえ自殺するという事件だったが、現場には「ロングレッグス」という署名が入った謎の暗号がいつも残されており、被害者の中に9歳で14日生まれの少女が含まれているということが共通していた。
リーは第六感が人並外れており、謎とされていた暗号も解読していく。しかし、捜査しているうちに、自分が幼いころ、母のルース(アリシア・ウィット)とともに巻き込まれた不可解な出来事と関係してあることに気づく。一方、謎の男ロングレッグス(ニコラス・ケイジ)は次のターゲットを探していて…
【感想】
一家惨殺事件を暗く、淡々と描いているのですけど、ニコラス・ケイジが変な白塗りのメイクで登場しちゃうと、ほかのところが一切飛んでしまって目に入らなくなってしまいます。インディーズのホラーとしては記録的な興行収入になったのですが、やはりニコケイの人気だからという気がしてなりません。ニコラス・ケイジが突然家にやってきて「クック―」なんて言われたら、怖いけれど笑いだしてしまいそう。
中盤までは、リーの特殊能力で暗号が解読されるほど謎が深まる様子がどんどん泥沼に入るようで興味深かったですし、リーの家にロングレッグスがいつのまにか侵入して謎の手紙を置くなど、ぞくぞくっとするようなシーンが割と続いたのは良かったです。
ただ、犠牲者がどんどん出てくるシリアルキラーものとして楽しんでいたところ、オチがいきなり肩透かし。いや、それだったらなんでもありでしょうというか、アメリカ人なら楽しめたかもしれないけど、個人的にはうーん、といったところでした。また、とってつけたようなハッピーエンド風にしているけど、これから先のことを考えたらどうみてもバッドエンドなのに。
マイカ・モンローは「神は銃弾」に続いて、アメリカの暗部的なカルトものに出ているのは興味深い。まあ、「イットフォローズ」のヒロインでブレイクしたのだから、やはりホラーに縁が深いのですよね。そして、なんといっても存在するだけで不気味かつおかしいニコラス・ケイジがMVP.何はともあれ、彼の出演作はチェックしなければという気になってしまいます。ところで、ロングレッグスってなんでそんな名前なんだろう。
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>ところで、ロングレッグスってなんでそんな名前なんだろう。
言うまでもなく“あしながおじさん”なのですが、いつでもどこでもリーを見守っているよ〜って言いたかったのではないでしょうか?
このオズグッド・パーキンスって監督、『サイコ』のアンソニー・パーキンスの息子さんらしいですね。だからサイコサスペンスが好きなんでしょうね、基本的に。音の使い方や構図の創り方は巧いと思いました。
リーを見守っているあしながおじさんの意味なんですね。
納得しました。
雰囲気は悪くなかったので、パーキンス監督が生まれながらにしてホラー映画の血が
流れているのも納得。次回作が楽しみです。