作品情報 2025年アメリカ映画 監督:マーク・ウェブ 出演:レイチェル・ゼグラー、ガル・ガドット、アンドリュー・バーナップ 上映時間109分 評価:★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎 2025年劇場鑑賞100本
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【ストーリー】
白雪姫(レイチェル・ゼグラー)は幼いころ母(ロレーナ・アンドレア)を亡くし、継母となった魔女(ガル・ガドット)の陰謀で父の王(ハドリー・フレイザー)も戦いに出陣したまま行方不明になった。魔女は国を支配して国民を苦しめ、白雪姫も下働きとして働かされた。
ある日、飢えに苦しみ城に忍び込んだ山賊のジョナサン(アンドリュー・バーナップ)と知り合う。一方、鏡に世界で一番美しい女性を問いただした魔女は、白雪姫に嫉妬して彼女を殺そうとする。森へ逃げた白雪姫は7人の小人(ポリコレで劇中、小人とは呼ばれないけど便宜上)やジョナサンら山賊たちに助けられ、平和な国を取り戻そうと立ち上がる。
【感想】
論争を呼んでいるポリコレ要素は全部認めるとします(別に僕は白人以外が白雪姫でもいいです)。ところが内容があまりにもしょぼい。本作には王子様は登場せず、女王の圧政に苦しめられた市民が山賊となって、女王に対する革命を起こすというストーリーなのですが、女王配下の兵隊も、白雪姫が率いる山賊部隊もともに10人いるかいないか。だからスケールがゼロ。
クリスティン・スチュワート版の白雪姫は甲冑を被って敵への先陣を切って突撃するので話題を呼びましたが、本作の白雪姫は強い女性というわりに白雪姫のアクションは皆無。クライマックスの革命部隊が女王の城に押し寄せた対決も、あまりにもしょぼく集結してしまいます。
また、七人の小人の家をはじめ、森はセット丸出しの作り物感が満載。小人のCGや群舞シーンもしょぼい。同時期公開のウィキッドと比べると月とすっぽんです。2億7000万ドルと言われる製作費はどこへ消えた? 小人についてはなぜか革命部隊に1人だけ小人症の俳優がいるのですが、それだったら7人の小人も俳優を使えばいいのに。小人の家を掃除するシーンでは白雪姫は歌っているだけで、小人がせっせと掃除をしているのはなんのブラックジョークか。
「ハイホー」の歌がスクリーンで聞けたのは良かったとの声をSNSでみつけましたので、原作の歌好きにはいいのかも。あと、主演のレイチェル・ゼグラー、女王役のガル・ガドット、そして日本語吹き替え版の声優の皆さんは頑張っていました。悪口中心に書いてきましたが、あまり怒りは起きず、むしろトホホぶりが笑える感じです。
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