2025年03月27日

女神降臨 Before 高校デビュー編

 主演がキムタクの娘のKoki,ということもあり、事前の期待が低かったのですが、観たらすごいキュンキュンしました。彼女はアイルランド映画の「TOUCH/タッチ」でも好演しており、何気に女優が似合っていそうな気もします。


 作品情報 2025年日本映画 監督:星野和成 出演:Koki,、渡邊圭祐、綱啓永 上映時間102分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:TOHOシネマズ川崎 2025年劇場鑑賞101本



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 【ストーリー】
 女子高生の谷川麗奈(Koki,)は顔中がニキビだらけでいじめられ、不登校になった。引きこもって大好きなホラー映画などネットサーフィン三昧の中、美容系のカリスマユーチューバー、セレーナ(鈴木えみ)の動画を観て、メイクによってなりたい自分になることを決意する。


 メイクによって美少女に生まれ変わった彼女は、高校も転校。女神のような美少女だと同級生たちから賞賛される。そんななか、クールなイケメンでだれともつるまない神田俊(渡邊圭祐)と、大好きなホラーマニアの店で偶然遭遇。隠したかった素顔を見られてしまったことから、口止めの代わりに主従の約束をしつつ、つるむようになる。一方、大会社の御曹司で、俊の元親友の五十嵐悠(綱啓永)は、俊の変化に気づいて麗奈に興味を持つ。さらに、悠の妹のりん(瀬名くれあ)が、偶然、麗奈に助けられたこともあり、興味は好意へと変わっていき…。


 【感想】
 原作は韓国コミックで韓国ドラマ化されたのをうまく日本に落とし込んでいます。美女が強いルッキズムを取り扱いつつも、現実はルッキズムが強く、メークの力で対抗していこうという発想が、自立した女性を見ているようで好感がもてます。また、オタク特有のキョドリ方や早口、コミュ障の表現もうまくできており、最近みたラブコメの中でも楽しめる逸品でした。


 さらに、クールなイケメンと、優しい金持ちのイケメンの2人から好意をもたれるという王道的展開でありながら、イケメン同士が過去に親友だったのに今は袂を分かちあっているという設定がいい。学校でピンチになった麗奈を2人がアイコンタクトで連携して救う場面は、キュン死するかと思うほど悶えました。


 麗奈が2人の男子から好かれているのも、容姿よりも性格面が大きいということがわかる脚本がいい。俊はすっぴんの麗奈をみても何ら態度は変わらなかったし、悠も妹がニキビだらけという悩みが麗奈のメークで救われる場面をみて、やはり彼女の優しさに打たれた感じ。逆に2人の幼馴染で学園の女王と呼ばれる美人の川嶋愛美(菅井友香)が麗奈に嫉妬して、どんどん醜い態度をとっていくのとは好対照です。


 なんといってもKoki,のコメディエンヌとしての振り切った演技が見どころ。ちゃんとオタクらしいシーンも違和感なく演じています。30歳過ぎてもイケメン高校生ができる渡邊圭祐と同日公開の「ネムルバカ」でも重要な役など活躍中の綱啓永とのコラボもぴったり。前編ではほとんど謎の人物役だった宮世琉弥が後編でどう絡んでくるのかも楽しみです。


 また、脇役も味のある使い方。麗奈と俊の行きつけのホラーショップ店長、依田(佐藤二朗)は、適度にコメディとシリアスのバランスの取れた役柄で、最近はどっちかに振る役柄が多かった佐藤をうまく使っています。また、麗奈の初めての親友となる真島望帆(美山加恋)と隈原藍里(深尾あむ)、麗奈の家族だからこそ冷静なツッコミを入れる姉の麗美(丸山礼)と弟の麗央(大倉空人)などよくはまっていました。


posted by 映画好きパパ at 06:34 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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