2025年03月30日

早乙女カナコの場合は

 柚木麻子原作小説(未読)ということでぶっとんだラブストーリーを期待したのですけど、メインプロットはダメ男に惹かれる真面目な女性という域を超えず、まあこんなもんかという感じでした。


 作品情報 2024年日本映画 監督:矢崎仁司 出演:橋本愛、中川大志、山田杏奈 上映時間119分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:新宿ピカデリー 2025年劇場鑑賞107本



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 【ストーリー】
 上京して大学に入学した早乙女カナコ(橋本愛)は新歓で知り合った先輩、長津田啓士(中川大志)に強引に演劇サークルに勧誘され、そのまま恋人関係になる。だが、長津田は大言壮語するものの、脚本を1本も書かず、留年を続け卒業、就職にも関心がなかった。


 3年後、だらだらと付き合ううちに喧嘩も多くなった長津田は、別の女子大の新入生、本田麻衣子(山田杏奈)を演劇サークルに勧誘するうちに、手をだしてしまう。一方、出版社でインターンをしていたカナコはハイスペックな会社の先輩、吉沢洋一(中村蒼)から告白される…


 【感想】
 カナコが主役ですが、長津田の場合は、麻衣子の場合は、吉沢の場合は、吉沢の元カノで出版社のバリキャリ慶野亜依子(臼田あさ美)の場合は、とそれぞれの登場人物の事情もそれぞれ描いた、ちょっと群像劇に近い感じ。どの登場人物も、どこにでもいそうな感じがある一方、大げさな事件もなく、普通の恋愛模様を見せられている感じ。BGMも最小限でわざと盛り上げようとしないのは好感がもてます。


 カナコは一見、男勝り(死語?)にみえますがこじらせ系文科系女子という感じで、長津田のダメ男さをバカにしつつも、そんなダメ男に惹かれてしまい、ハイスペックの吉沢に切り替えられない優柔不断さで引っ張ります。一方、豪放に見える長津田も、実はものすごく臆病で単に社会人になる将来から逃げているだけ、あざとく見える麻衣子も実は男性経験があまりないため、飾り立てているだけと、不器用な登場人物たちが愛おしくなってくるのは長所。


 ただ、カナコがダメ男の長津田から離れられないとか、バリキャリの亜依子が吉沢に振られた寂しさに負けてしまうとか、基本的にはみたような構図。ホタルイカすくい(東京で可能なの?)とか、指輪をめぐる4人のやりとりとかユニークなエピソードを交えているとはいえ、定番的な設定に終始しているのはちょっと物足りません。逆にこういう恋愛映画を観たいという人は満足でしょうが。


 橋本、中村はそつなく演技をしていますが、中川が最初、ヒッピーみたいな長髪で登場して誰かわからなかった。こういう役もできるのかと感心しました。山田も小悪魔的なところが実は奥手だったという役柄は俺得な感じで見ごたえあります。また、おなじ柚木麻子原作の「私にふさわしいホテル」のヒロイン、有森樹李(のん)が同じ役柄でカメオ出演。「私にふさわしいホテル」では書店員役だった橋本愛と再び共演しています。橋本はこちらでは別人の役とはいえにんまりしました。
posted by 映画好きパパ at 18:00 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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