作品情報 2024年タイ映画 監督:コンキーット・コムシリ 出演:チャーノン・サンティナトーンクン、アワット・ラタナピンター、大関正義 上映時間110分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマズ港北 2025年劇場鑑賞137本
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【ストーリー】
1941年、日本軍は太平洋戦争開戦を前にタイに物資の供給を強要。秘かに開発した生体兵器を実戦に投入して、タイ政府を脅そうとした。それは、力が異常に強くなる代わりに人肉を食べ、噛むことで感染が広がるウイルスを投与したゾンビだった。
タイの田舎の漁村で、少年兵たちはゾンビに立ち向かうがあっという間に全滅し、自分たちもゾンビになってしまう…
【感想】
人肉場面はグロイけれどこの手の映画で見慣れているのであまり気になりません。それより、ゾンビに感情や意思が残っており、ゾンビにされた運命を乗ろうという展開が新鮮でした。主人公は少年兵のモーク(アワット・ラタナピンター)と兄で軍隊の下士官のメーク(チャーノン・サンティナトーンクン)。
少年兵たちは地元出身で家族もそばにいます。しかし、残虐な日本軍のリーダー、山本大尉(大関正義)は家族を人質にとって、ゾンビたちを操ろうとする。
この家族の絆の重視はタイ映画らしいというか、ゾンビになって子供も平気で食べるのに、自分の子供は何とか意思の力で食べるのを我慢するとか、目の前で日本兵に親が殺されて復讐を誓うとか、ドラマ要素をたくさん盛り込んでいたのが意表を突きました。
特に、メークが恋人のペン(チャーノン・サンティナトーンクン)が妊娠しているのがわかり、プロポーズをした直後に日本軍に襲われるというのは、ゾンビ要素を抜きにしても戦争の悲劇を打ち出そうとしているのが良くわかりました。日本軍も悪役とはいえ、ゾンビ兵器1号が日本に残した妻子の写真を肌身離さず持っているなど、平和な時代だったら幸せだったのにと思えるような設定が続きます。
一方、残虐シーンはぐろいだけでなく、死体にウジがたかるなど本当に汚い。こういう容赦のない描写もタイ映画ならではでしょうか。本来、ゾンビはフロに入るわけないのですから汚いはずなんでしょうけどね。
少年兵たちはみんなイケメンで、タイでは人気があるのでしょう。日本側は山本大尉と、実験の責任医師(ノブ・ワタナベ)は日本人俳優を使っていましたが、予算のせいか、それ以外は片言のタイ人俳優が演じていました。それでも、山本大尉の悪辣ぶりを日本語でみせるというのは印象的。韓国映画の「オオカミ狩り」は好きな作品だけど、全員、片言でしたからね。まあ、好みが分かれるかもしれないけれど、僕はこの思い切り変化球の作品は好きです。エンディング後までお見逃しなく。
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