作品情報 2024年イギリス映画 監督:ガイ・リッチー 出演:ヘンリー・カヴィル、エイサ・ゴンサレス、 アラン・リッチソン 上映時間120分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:角川シネマ有楽町 2025年劇場鑑賞143本
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【ストーリー】
第二次大戦初期、英国はナチスドイツの猛攻を受けアメリカから援助を受けようとしても、独潜水艦Uボートによって妨害されていた。このままでは降伏しかないとチャーチル首相(ロリー・キニア)は極秘に特殊部隊を結成してアフリカにあるUボートの補給基地を攻撃しようとする。
メンバーは上官への不服従で刑務所に入ったガス少佐(ヘンリー・カヴィル)ら荒くれ者ぞろいの4人。さらに現地の黒人実業家RH(バブス・オルサンモクン)と女優のマージョリー(エイサ・ゴンサレス)も協力する。非正規作戦のため英国軍の目も盗みながら途中でナチスにとらえられた仲間のアップル(アレックス・ペティファー)を救出。漁船を装いアフリカへと向かう。
【感想】
007の原作者、イアン・フレミング(フレディ・フォックス)も協力した史実の特殊部隊をモデルにしており、ガス少佐はジェームズ・ボンドのモデルとされています。映画のラストに、特殊部隊のメンバーのモデルとなった人物のその後が描かれており、へえーという感じ。
物語はガイ・リッチー作品らしく、単純に成功するのでなく途中で次々と試練が襲ってくるのですが、何しろ4人+アップルの5人が強くて、この5人で何百人のドイツ兵を簡単にやっつけてしまうチートぶり。戦い方も怪力男のラッセン(アラン・リッチソン)が弓矢や斧を使うとか、爆弾魔のフレディ(ヘンリー・ゴールディング)が次々と爆発させるとか、一応、それぞれのキャラは立っており、とにかく強いこと強いこと。この手の圧勝アクションが好きな人向きですけど、僕は途中でおなか一杯。爆発シーンはあきませんでしたけど、なんで敵は何百発うって一発もあたらないのに、味方は1発で仕留められるのかというところを疑問を持つ僕のようなタイプは不向きでした。
ドイツ側も単なる悪役で薄っぺらく、ナチスのボスのルアー大佐(ティル・シュヴァイガー)をはじめ、弱いだけでなく頭も悪くていらいらしました。相手が弱いとハラハラ感が皆無なんですよね。全体的なストーリーもよくある話を超えておらず、ただ、ガイ・リッチーらしいテンポの良さははまりましたが。
一番驚いたのは、この時期、イギリスでも降伏論が軍上層部に蔓延していたという描写。チャーチルはヒトラーからの申し出を罠だとして一蹴していましたが、これをみたら今のウクライナ情勢を思い出してしまいました。やはり独裁者のいうことを信じてはだめですね。
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