作品情報 2024年韓国映画 監督:リュ・スンワン 出演:ファン・ジョンミン、チョン・ヘイン、 オ・ダルス 上映時間118分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:角川シネマ有楽町 2025年劇場鑑賞144本
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【ストーリー】
法で裁けなかったり、罪が軽すぎるとされた犯罪者が何者かによって次々と殺されて行った。ソ・ドチョル刑事(ファン・ジョンミン)ら凶悪犯罪捜査班の捜査もむなしく、ネットではむしろ伝説の生き物から「ヘチ」と呼ばれるようになった犯人をヒーロー視する声が強まっていった。
次の標的が妊娠中の女性を口論の上で殺害しながら心神喪失が認められて軽い罪ですんだチョン・ソグ(チョン・マンシク)との噂がネットで広まり、ドチョルたちはソグの護送にあたる。ソグに怒りをぶつける市民と小競り合いが起きる中、刃物でソグを襲おうとした男を、交番の若手警官パク・ソヌ(チョン・ヘイン)が見事制圧。腕を見込んだドチョルは、彼も捜査陣の一員に加える。だが、ヘチの犯行は次々と起こり…
【感想】
1作目は財閥の悪いボンボンを退治するということでヒットしましたが、本作では序盤はフェイクニュースや真偽不明の情報をもとに暴走するネット社会の怖さを描いていたものの、途中からサイコパス対ドチョルたちに話が切り替わってしまいます。ただ、へチの人物描写がほぼないため、今一つ深みが感じられません。まあ、サイコパスだと割り切ればいいのでしょうけど、でもせっかくならもう少し深みのあるs飼う品をみたかった。
「モガディシュ 脱出までの14日間」「密輸 1970」のリュ・スンワン作品だけあって、ドチョルの高校生の息子ウジン(ピョン・ホンジュン)のいじめ問題や、チーム長のオ・ジェピョン(オ・ダルス)、女性刑事のミス・ボン(チャン・ユンジュ)ら、凶悪犯罪捜査班の刑事同士のコンビネーションは楽しめます。
さらに、アクションも雨の夜の屋上での壮絶な格闘戦や、クライマックスのドチョルの最大の危機など見どころはたくさん。邦画もそうですけど韓国映画のリアルアクションもハリウッドを抜くレベルになっていると実感できました。一方で、ボンの急所蹴りなど笑える描写も交えて、緩急つけているのも特徴です。
ファン・ジョンミンの安定した活躍ぶりはさすが。脇役もオ・ダルスをはじめ韓国映画ではおなじみの面々が並ぶ中、警察署長役にベテランのクォン・ヘヒョが登場しているのもうれしいところでした。なお、エンディングロール後にワンシーンあるので、お見逃しなく。
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