2025年05月17日

パディントン 消えた黄金郷の秘密

 ロンドンで人間社会に溶け込んだ熊のパディントンが活躍するシリーズ第3弾。今回は舞台をペルーに移しての大冒険。原作が童話なので、子どもから大人まで安心して楽しめる良さは健在です。


 作品情報 2024年イギリス、フランス、日本、アメリカ映画 監督:ドゥーガル・ウィルソン 出演:ベン・ウィショー(声)、ヒュー・ボネヴィル、エミリー・モーティマー 上映時間107分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:イオンシネマ港北 2025年劇場鑑賞169本



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 【ストーリー】
 ロンドンでブラウンさん(ヒュー・ボネヴィル)一家と暮らす熊のパディントン(声・ベン・ウィショー)。彼がやってきてから10年たちブラウン家の様子もちょっと変わってきた。娘のジュディ(マデリーン・ハリス)は大学受験、息子の
ジョナサン(サミュエル・ジョスリン)は引きこもりでブラウンの仕事は忙しい。ブラウン夫人(エミリー・モーティマー)は寂しさを隠せなかった。


 そんなある日、パディントンの故郷のペルーにある老クマホームの院長(オリビア・コールマン)から、パディントン唯一の肉親であるルーシーおばさん(声・イメルダ・スタウントン)の様子がおかしいと手紙が届く。心配になったパディントンはブラウン一家とともにペルーへ向かうが、ルーシーは失踪していた。部屋に残された手掛かりから、ジャングルの奥地へ向かったことがわかり、一行はハンター船長(アントニオ・バンデラス)のクルーズ船を雇って川をさかのぼる。だが船長はジャングルの奥地にあるとされる、インカ帝国の宝が隠された黄金郷を探すためパディントンたちを利用しようと企んでおり…


 【感想】
 1作目から10年たちましたがレギュラー俳優は今作から加わったエミリー・モーティマーをのぞいて続投。幼かったジュディとジョナサンもハイティーンになっています。ブラウンさんが新任のアメリカ人女性上司(ヘイリー・アトウェル)の思い付きに振り回されたり、不法移民であるパディントンがイギリスのパスポートを無事とれてみんながお祝いしたりと、現代社会の風刺をちょっぴりいれつつ、インディ・ジョーンズばりのジャングルへの冒険が始まっていきます。


 悪役も含めてどこか抜けているのが本シリーズの特徴で、悪役は懲らしめられますが命まではとられないのもいい。また、ハンターが単なる悪役と思いきや、南米の黄金郷を狙う先祖の亡霊に苦しめられたり、純心な娘のジーナ(カーラ・トゥース)との親子関係に悩むなど善悪あわせもつ人間ぽさが良い。


 さらに、ジャングルでの冒険といえども基本的に右往左往するブラウン一家の面々のなかで、最高齢のバード夫人(ジュリー・ウォルターズ)が大活躍なのも笑いました。そしてパディントンもインディージョーンズシリーズでおなじみの、遺跡での巨大な岩の球におっかけられたり、ジャングルのなかで木から落ちたりとゆるふやドジっ子なのも見ていて癒されます。前作では犬の背中に乗って疾走していましたが、今作はラマの背中に乗って高速で走らせるなど、定番的なギャグもうれしい。


 そして、最初はバラバラに見えたブラウン一家の絆がしっかり深まり、物語を通じて大切な宝は黄金でなくて家族だと気づかせてくれる展開も良い。童話的だけど、これぞ不変の真理。序盤の謎のサウンド・オブ・ミュージックふうのミュージカル調から始まり、ゲストの豪華俳優陣も含めて俳優が楽しんで参加しているのだろうなと思わせるテイストも心を温めてくれます。 


 なお、エンディングロールで前作の悪役、ヒュー・グラントがカメオ出演しています。最後までお見逃しなく。


posted by 映画好きパパ at 06:31 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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