作品情報 2024年日本映画 監督:冨永昌敬 出演:深川麻衣、松尾貴史、室井滋 上映時間96分 評価:★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2025年劇場鑑賞207本
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【ストーリー】
ライターの澁澤まどか(深川麻衣)は、夫の真理央(大友律)の実家が京都で450も歴史のある扇子屋だったことから、京都の老舗を舞台にしたエッセー漫画の原作を書こうと決意。夫の実家に泊まり込む。
義父母(松尾貴史、室井滋)はまどかのことを大歓迎し、老舗の女将たちを紹介してくれたため、「京都に受け入れられた」と大喜び。しかし、京都はそんな単純な場所でなく…。
【感想】
京都人の底意地の悪さをユーモラスに描きたかったのでしょうけど、まどかのやっていることが社会人としてはありえない常識はずれなことばかりで、これは京都人だけでなくても怒るでしょう。というか、京都人だったら直接文句をいわずに、もっとやんわり嫌味攻撃をするのではと思ってしまいました。
店番をしていたまどかは、突然のテレビ取材に自分が老舗の若女将代表のような顔でべらべらとしゃべります。まず、普通に社会人の常識があったら仕事中にテレビが取材にきて、しかも、自分はそこの店の従業員でも何でもない居候なわけですから、京都を代表して偉そうにしゃべるなんてありえないでしょう。しかも、テレビ局のクルーにいわれるがまま「ぶぶ漬けどうどす」とか言っているけど、あんた東京人なのに、なににわか京都人のふりをしているのと呆れてなりませんでした。
さらに、そんな自分の所業を反省するどころかますます暴走していきます。義母が店を不動産屋の上田(豊原功補)に売却しようとしているのをしったまどかは、義母が不動産屋に洗脳されたと思い込み、上田のイラスト付きで誹謗中傷を並べ立てます。いくらU氏と書いてあっても、周囲に明らかに分かるわけで法的にも名誉毀損が成立するでしょう。一方的な思い込みで誹謗をする彼女のおかしさを問題視すると思いきや主人公は正しい論理で物語はどんどん進みます。まどかとペアを組む漫画家の安西(小野寺ずる)のまどかの尻馬に乗ったような行動を含め、後半はみていてどんどん、しんどくなります。
序盤まではまだまどかの空回りぶりが微笑ましく思えたのですが、とにかくありえないほどの失礼ぶり。それで、話の途中でぶちっと終わるような感じで映画も終了します。いったい、これはなんだったのかと見ているこちらも呆然としてしました。
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