2025年07月16日

バサラオ

 劇団☆新感線の話題の舞台を映画館で上映する「ゲキ×シネ」の最新作。昨年秋に話題を呼んだ、鎌倉幕府滅亡をモチーフにした架空の日本のアクション時代劇です。


 作品情報 2025年日本映画 演出:いのうえひでのり 出演:生田斗真、中村倫也、西野七瀬 上映時間185分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:Tジョイ品川 2025年劇場鑑賞245本



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 【ストーリー】
 鎌倉幕府の圧政は極まり、反抗したゴノミカド(古田新太)は島流しにあっていた。幕府を牛耳る執権のキタタカ(粟根まこと)の密偵だったカイリ(中村倫也)は、密偵をやめたいと申し出たところ、キタタカに殺されそうになったために逃亡。鎌倉の町の狂い桜と呼ばれる大木の下で不思議な人物にであう。


 その男、ヒュウガ(生田斗真)は自由に生きるバサラのため、女たちと宴を開いていた。それをとがめにきた幕府の役人に女たちは切りかかり追い払う。ヒュウガは自分のために女が死んでも平然としていた。実は2人は幼馴染。ともに自分たちの邪魔をする幕府をつぶそうと手を組む。幕府の命令で追手となった女大名・サキド(りょう)には、ゴノミカドの首を献上するといって島にわたった2人は、護衛のアキノ(西野七瀬)と戦う。だが、それも幕府を倒すための2人の策略だったのだ…


 【感想】
 「ゲキ×シネ」は何本かみており、日本史を自由な発想で組み換え、派手なアクションを繰り広げていることに感心しています。劇団☆新感線のチケットは入手困難なため、映画館でかかるのはありがたいかぎり。登場人物のアップの表情は劇場では観られないでしょう。ただ、その時に他の登場人物がどのような演技をしているか観られないのは難点ですが。


 本作では鎌倉幕府滅亡から室町時代の始まりにかけての混乱の時代をバサラという自由を求める男たちを中心に描いています。ゴノミカドは後醍醐天皇、サキドは佐々木道誉、ミカドの中心のクスマ(村木よし子)は楠木正成から名前をとっているのでしょう。ただ、サキドやアキノが女性なように、現実よりはるかに女性が戦場にでている設定になっています。


 ヒュウガは自分の美貌で女だけでなく、男もたぶらかして自由に生きようとします。しかし、自分の敵は決して許さず、かつては生まれ故郷の村民を皆殺しにしたほど。悪の美学をきわめた設定です。一方、カイリはヒュウガの人間性を危ぶみつつも、幕府を滅ぼすために利用する格好。この2人のとても正義とはほど遠い性格が、生田、中村という2枚目だけど悪い演技もできる2人を起用してうまくはまっています。


 また、アキノも自分を殺した男しか愛せないという歪んだ性癖の持ち主で、サキドも面白ければ善悪など関係ないという生き方。コンプラ重視の現代からみると、ここまで自分の欲望に忠実な登場人物が破壊の限りをつくすのはすがすがしい限りです。もちろん、アクションもダンスもふんだんにあって、さすが劇団☆新感線と言う感じ。古田、粟根の2枚看板もおいしい役どころなのは、新感線ファンにはうれしいでしょう。


 ただ、僕が「ゲキ×シネ」で一番好きな「SHIROH」のような、哀しさ、はかなさの成分が少ないんですよね。面白かったけど、あとに残る感じではありませんでした。
posted by 映画好きパパ at 06:09 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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