2025年11月05日

テイクアウト

 「アノーラ」で世界を代表する監督になったショーン・ベイカーの初期作の特集上映がやっており、駆け込みで1作だけ見られました。ユーモアがまだでてなくてひたすら真面目。こちらも期待が高かった分、肩透かし。


 作品情報 2004年アメリカ映画 監督:ショーン・ベイカー 出演:チャールズ・チャン、ユー・ジェンフア、ワンタイ・リー 上映時間87分 評価:★★(五段階) 観賞場所:横浜シネマリン 2025年劇場鑑賞344本 




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 【ストーリー】
 ニューヨークの中華料理店で働く中国系不法移民のミン(チャールズ・チャン)は、密輸業者から明日までに借金を返済するよう迫られる。同僚のヤン(ユー・ジェンフア)から、料理の配達の仕事をしまくって、チップをかき集めるしかないといわれ、必死で働くのだが…


 【感想】
 ロッテントマトで100%なので、米国での評価は高いのですが、短い上映時間の大半を、ミンが中華料理の弁当を届けるシーンだけなので、だんだん退屈してきます。アメリカ人にとってはリアルなんでしょうが、日本でもウーバーイーツを利用しない僕にとっては、だから何という感じ。客との些細なトラブルはあれど、大きな出来事があるだけでなく、とにかく配達シーンが続きます。


 ベイカー監督は名もなき庶民をリアルに映し出すのが特徴で、本作もそれがぴったりあてはまるのだけど、ニューヨークのストリッパーや、フロリダの貧困幼児(フロリダ・プロジェクト)、ロスのトランスジェンダーの前科者(タンジェリン)といった最近の作品と違って、ただの配達人だとそれほど関心がわきませんでした。


 しかし、リアリズムは徹底したもので、客とどういう会話をしたか、同僚で仲の良いヤンや、中華店の女性店主(ワンタイ・リー)とのだらだらした会話など、ニューヨークの中国社会を知らない僕でも、実際にこういう感じなんだろうなと納得させられます。


 製作費はわずか3000ドル。日本の学生映画よりも安いかもしれません。それでもこれだけ密度の濃い作品を作れるのはさすが。出演者も本職の俳優ではないのですが、チャールズ・チャンはグーグルで働いていたそうですから、中華系でもエリートなんでしょう。どの出演者もこの作品でしか見られないという一期一会もまた、初期のベイカー監督らしいかも。もっと他の作品も観たかったのですが、特集上映をやっていることに気づくのが遅すぎて残念。
posted by 映画好きパパ at 06:07 | Comment(0) | 2025年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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