2026年01月16日

YADANG/ヤダン

 チンピラが巨悪に挑むという韓国エンタメお得意のノアールサスペンス。人は結構死んでいるのに、割と陽気な印象を受ける撮り方をしているのは感心しました。


 作品情報 2025年韓国映画 監督:ファン・ビョングク 出演:カン・ハヌル、ユ・ヘジン、パク・ヘジュン 上映時間123分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:ムービル  2026年劇場鑑賞11本



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 【ストーリー】
 ヤダンと呼ばれる犯罪情報ブローカー。無実の罪で刑務所に入れられたイ・ガンス(カン・ハヌル)は驚異的な記憶力を買われて、検事のク・グァニ(ユ・ヘジン)の情報屋となる。単に情報を流すだけでなく、有力者を減刑する司法取引の仲介と引き換えに報酬を受け取るなど悪徳ブローカーとして成長していった。


 人気女優のオム・スジン(チェ・ウォンビン)の絡む麻薬事件をかぎつけたガンスは、警察の麻薬捜査班長オ・サンジェ(パク・ヘジュン)を出し抜き、グァニに情報を提供して黒幕の逮捕にしむける。だが、黒幕は大統領候補の息子、チョ・フン(リュ・ギョンス)だった。グァニは自分の出世のため、ガンスをいけにえに差し出す。大量の麻薬を打たれて危うく死にかけたガンスは、事件をもみ消すために汚職の罪を着せられたサンジェ、芸能界を追放されたスジンとともに、復讐を計画するのだが…。


 【感想】 
 相変わらず韓国映画の世界では、腐敗した権力者と犯罪者が癒着して、捜査機関がその手先として描かれています。大統領が変わるたびに検察の捜査が180度変わる実際の韓国をみていると、あながち絵空事ではない気もしますけど、どうなんでしょう。正義なんて口先で実は腐敗しているという度合は、少なくとも映画の中では韓国の方が深刻です。


 ヤダンは日本のような単なる情報屋ではなく、警察、検察と一緒に現場に乗り込み、カネを持っていそうな容疑者にはどうなるか減刑されるかアドバイスをする日本では考えられない存在。最初は純朴な青年だったガンスは、警察の点数稼ぎのために冤罪をでっち上げられて、逮捕。刑務所でもいじめに遭いながら、グァニのヤダンになることで、何とか生き延びることができました。そのため、グァニへの忠誠心は高い一方、グァニは将棋の駒のような切り捨て要員としか観ていなかったことが悲劇を呼びます。


 記憶力だけでなく知恵も度胸もあるヤダンは復讐の計画を練りますが、相手は大物政治家の息子と検事という巨悪であり、そう簡単にはいきません。この計画がうまくいくかどうか、次々と襲い掛かる想定外の出来事に、ハラハラドキドキしながらスクリーンから目が離せなくなります。映像がスピーディー、スタイリッシュに撮っている一方、韓国ノアールにありがちな暗さ、湿っぽさを排除しているのが特徴です。


 出演者は皆好演していますが、中でも気弱な小市民、小悪党役が多かったユ・ヘジンを権力欲にまみれた汚い男としてキャスティングしたのが大成功。一方、正義の名のもとに裏切られどんどん転落していくガンス役のカン・ハヌルはさすがの主役オーラを出しており、対決は見ごたえたっぷり。また、チェ・ウォンビンは映画での大役は初めてのフレッシュな女優ですが、2大俳優に負けずにおいしい役柄を演じていました。
posted by 映画好きパパ at 18:00 | Comment(0) | 2026年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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