2026年01月21日

おくびょう鳥が歌うほうへ

 アルコール依存症に苦しみ、ド田舎にいって回復したシアーシャ・ローナン扮する若い女性の物語。時系列が完全にシャッフルされたうえ、テーマだけに観客も酔っぱらったような映像を見せられたので、正直疲れました。


 作品情報 2024年イギリス、ドイツ映画 監督:ノラ・フィングシャイト 出演:シアーシャ・ローナン、パーパ・エッシードゥ、スティーヴン・ディレイン 上映時間118分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:109シネマズ川崎  2026年劇場鑑賞20本



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【ストーリー】
 ロンドンの生物学の大学院生ロナ(シアーシャ・ローナン)は重度のアルコール依存症。酔っぱらって暴れて恋人のデイニン(パーパ・エッシードゥ)にけがさせたり、学校を欠席し続けたりと問題だらけ。


 断酒会に入り90日の禁酒に成功し、故郷のイギリス北東部のオークニー諸島にもどって、野鳥保護の仕事に就く。だが、父親のアンドリュー(スティーヴン・ディレイン)は双極性障害で、母のアニー(サスキア・リーヴス)はアンドリューが問題を起こしたこともあり、別居状態。ロナはゴミ屋敷のようなアンドリューの家を片付けているときに飲みかけのワインを見つけてつい飲んでしまい…


 【感想】 
 日本にもアルコール依存症患者はいますが、イギリスでは飲酒の弊害がはるかに問題となっており、飲酒で亡くなる人の数は歴史的な数に上っているそうです。ロナは恋人もいて大学院で勉強もしっかりしていたのに、ずるずると酒量が増えて完全な依存症患者になりました。ローナンの堕ちていくような表情はさすがです。


 断酒会はアメリカ映画でよく見かけますが、車座になって最初に自己紹介をすると全員が「ハイ、××」のようなあいさつを返します。それから自分の体験を話していくという流れ。僕は依存症のことは詳しくないのですけど、断酒会に参加して何日も飲まなくても、わずかな飲酒をきっかけに再び崩れていく様子は、依存症の恐ろしさを感じさせられました。


 ただ、故郷のオークニー諸島、それからさらに孤島へと移り住むことで、依存症がよくなっていくというのは単なるご都合主義にしかみえませんでした。冬場の強風など厳しい自然環境をみせることで、人間の弱さとの対比にしようとしているのでしょうけど、都会にも田舎にも依存症患者はいるのに、わかりやすさに走っているのかなと首をひねります。まあ、田舎のシーンではロナの実家で飼っている羊や、野鳥たちの姿は観ている目を楽しませてくれるので悪くはないのですけど。


 そして、時系列がランダムに入ってくるのはちょっと苦手でした。依存症患者の精神のように、非現実感を再現したいのでしょうけれど頭が各シーンがどうなったかについていけません。一応、金髪のロナが髪の毛を青く染めて、そこから元の金髪へと戻っていくことで過去か現在かの区別はつきますが、そこまでしないとならないのは眠くなります。また、僕が酒に関して甘いのかもしれませんけど、ロナの酔っぱらい方は普通に日本でもみられてあまり深刻な感じにみられず、カタルシスにかけました。
posted by 映画好きパパ at 18:00 | Comment(0) | 2026年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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