作品情報 2025年アメリカ映画 監督:ダーレン・アロノフスキー 出演:オースティン・バトラー、レジーナ・キング、ゾーイ・クラヴィッツ 上映時間107分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:ブルク13 2026年劇場鑑賞21本
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【ストーリー】
1998年、ハンク(オースティン・バトラー)は若いころ大リーグ入りが確実とされながらも交通事故に遭い、今はニューヨークでしがないバーテンをしている。ある日、アパートの隣人ラス(マット・スミス)がロンドンにいる父親が危篤になったと飼い猫を預けて大急ぎで部屋を飛び出す。
その直後、怪しげなロシアマフィアの2人組(ユーリ・コロコルニコフ、ニキータ・ククシュキン)がラスから何か預かっていないかとハンクをぼこぼこにする。恋人の看護師、イヴォンヌ(ゾーイ・クラヴィッツ)に手当されるものの、担当刑事のローマン(レジーナ・キング)はあてにならないうえ、超凶暴なユダヤ人の兄弟(リーヴ・シュレイバー、ヴィンセント・ドノフリオ)も現れ、ハンクを捕まえようとして…
【感想】
チャーリー・ヒューストンの原作小説はハンクを主人公にしたものが3冊あるようですが、邦訳はないみたい。人生に挫折してやさぐれた生活を送っているハンクが、とんだ勘違いから周囲を含めてどんどんひどい目に合わせていく様子は、結構、死人がでているのだけどテンポが良いため、ついつい見入ってしまいます。
1998年のアメリカという舞台設定もいい。ツインタワーもキムズビデオも映りこんでいます。また、コニーアイランドもしっかりでており、ニューヨークらしさというのが伝わってきます。それなのにカリフォルニア出身のハンクは熱烈なサンフランシスコ・ジャイアンツファンで、しょっちゅう、試合を気にしているという設定が笑えます。
もう一つ、彼は良い年なのにマザコンめいたところがあり、毎日カリフォルニアの母親と電話で連絡しています。また、携帯電話ももっていないため、固定電話や公衆電話でせっせと母親に連絡する姿は、ああダメ男だなと思わせるのに十分。イヴォンヌのようなしっかりものの彼女がいるのがもったいない感じ。半面、ロシアマフィア、ユダヤマフィアはキャラがたっていて、ダメ男をびびりあがらせるのには最適という感じ。猫もしっかり映っていたし。
典型的な巻き込まれ方の犯罪映画ですが、バトラーが普段のスターオーラを消してしまい、完璧にだめだめ男になり切っているのは珍しい。愛すべきダメ男という感じなのが、いかにも20世紀のお話といったところでしょうか。ノークレジットですが、ローラ・ダーンが彼の母親役でカメオ出演。この母親ならこういうマザコンになるなと妙に納得してしまいました。
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