2026年01月23日

ウォーフェア 戦地最前線

 「シビル・ウォー アメリカ最後の日」のアレックス・ガーランド監督がイラク従軍経験のあるレイ・メンドーサ共同監督の体験を映像化。戦争の悲惨さをリアルに味合わせてくれる一方、映画的カタルシスはあまりありません。既存の戦争映画の見方はがらりと変わるでしょう。


 作品情報 2025年アメリカ、イギリス映画 監督:アレックス・ガーランド、レイ・メンドーサ 出演:ディファラオ・ウン=ア=タイ、ウィル・ポールター、コズモ・ジャーヴィス 上映時間95分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:新宿ピカデリー  2026年劇場鑑賞24本



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 【ストーリー】
 2006年のイラク。メンドーサ(ディファラオ・ウン=ア=タイ)ら8人のネイビーシールズの小隊は、郊外の民家を占領。そこからアルカイダ幹部を監視していた。


 だが、敵に見破られ奇襲をされ、エリオット(コスモ・ジャーヴィス)が負傷する。敵に完全に包囲されるなか、メンドーサたちは脱出を図ろうとするが…


 【感想】
 映画の冒頭、「記憶に基づく」との表記がでます。メンドーサと彼の戦友たちの記憶を合わせて、当時の戦場の様子を忠実に再現しようというもの。敵に完全に包囲され、負傷したりパニックに陥ったりと大混乱していただけに、どこまで再現できているかはわかりませんが、戦場をリアルを切り取っていることだけは間違いないでしょう。


 序盤は戦場と全く関係ない、基地での娯楽的なシーンから始まります。そんな基地での平穏な日常が、目と鼻の先の戦場にいったら崩れ落ちて文字通り地獄になってしまう。これは軍人だけでなく民間人にもあてはまるでしょうね。ウクライナやガザの市民の話では、本当に一瞬にして戦争になってしまったわけですから。


 そして、なんの罪もない民家を占領。幼い子供は寝ている間に外国の軍隊が入ってきて軟禁されちゃうわけですから、一生トラウマと反米感情にうなされそう。さらに、イラク人通訳への扱いもひどく、アメリカの傲慢さと戦場のひどさがこの部分から始まります。ところが、実際に監視業務が始まると、単に監視するだけだから妙に暇なわけで、この映画のすごいのはちゃんと暇、退屈な時間も描いているのですよね。


 そこから徐々に緊張感が高まり、戦闘が始まります。これも他の映画とは違うのだけど、敵味方ともに激しい銃撃戦をするのだけど、なかなか致命傷を与えられないこと。ほとんどの戦争映画が、あっさりと敵に命中するのをみると、実際の戦場とはこういうものかと思わされます。


 また、銃撃戦の音や低重音の戦車のキャタピラー音。低空飛行する戦闘機の巻き起こす風による土埃など音やエフェクトもリアルそのもの。映画館のスクリーンだからこそ体感できるのだとしみじみしました。血の流れるさまもリアルであり、平和な日本に生まれてよかったとつくづく感じます。


 エンディングロールはモデルになった人物と俳優の写真が両方出る、事実をもとにした作品ではときおり出るやり方ですが、結構、モザイクがかかった人が多いのにも驚き。20年前の小さな戦闘でもいまだに軍機なのかというのも軍隊の怖さを表しているようでした。
posted by 映画好きパパ at 18:00 | Comment(0) | 2026年に観た映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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