作品情報 2025年日本映画 監督:ゆりやんレトリィバァ 出演:南沙良、前田旺志郎、田中麗奈 上映時間112分 評価:★★★★(五段階) 観賞場所:川崎チネチッタ 2026年劇場鑑賞51本
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【ストーリー】
不気味な姿で好きだといってきて、好かれた本人にしか観えない謎の女性、禍禍女(まがまがおんな)。彼女の好意を無下にした男は皆、目を繰りぬかれて殺されてしまう。
美大生の上原早苗(南沙良)は、同級生の増村宏(前田旺志郎)のことが好きだったが、宏には望月瑠美(アオイヤマダ)という恋人がいて、相手にされなかった。そこへ禍禍女が出現し…
【感想】
女性芸人が自らの体験をもとにした恋愛映画というので、心理的なストーカーの話かと思ったし、予告もそういうふうに思わせる感じでしたが、がっつりと心霊的なストーカーの話でした。作中に本人役で「呪怨」の清水崇監督が出てきますけど、「呪怨」「リング」などを彷彿とさせる、Jホラーテイストの場面があちらこちらにちりばめられています。斎藤工の霊媒師なんか「哭声」「来る」を想起しますし、僕のような狂ったホラーファン程楽しめます。
また、何人もの登場人物によるグランドホテル形式というのも「呪怨」を彷彿とします。その中でも何作かに登場する南沙良がぶっちぎりのMVP。正直、彼女ぐらいの美人にストーカーされるのだったら、男として満足だという気もしますけれど、謎のダンスを踊りだしたり、人間の形をした彫刻にエロティックな愛撫をしたり、かわいい言葉で卑猥な言葉を怒鳴らせたりと、本当に彼女はぶっ飛んだ役が好きなんだな。同世代でも稀有で貴重な女優といえましょう。田中麗奈も上品そうでなかなかおいしい役どころ。
また、ちょい役に結構、豪華な人がでているのも見どころで、朝ドラヒロインの高石あかりが、完全にぶっとんだビッチなアホギャルを好演しているのはツボに入りました。彼女もいろんな役を演じているけど、ここまでビッチな感じは初めてでは。このほか、鈴木福、唐田えりからそれなりの知名度がある人がちょい役ででているのがみていて楽しい。
また、芸人だけあって大真面目に演じるほど笑いと怖さが両立できるというのを体現しています。斎藤工の「ばっくとーざふゅーちゃー」はさすがに失笑しましたけれど、ブラックでシュールな感じのジョークがあちこちにちりばめられていて、にやにやしながら観ていました。クライマックスも、テンションあげあげ系のホラーとして上出来。各エピソードに現れる人間の愚かさ、嫌な面の切り取り方も、芸人らしい人間観察眼だと実感しました。
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