作品情報 2013年韓国映画 監督:キム・ビョンウ 出演:ハ・ジョンウ、イ・ギョンヨン、チョン・ヘジン 上映時間98分 評価★★★★(五段階) 鑑賞場所:ヒューマントラストシネマ渋谷 鑑賞日9月11日 2014年劇場鑑賞155本目
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【ストーリー】
不祥事で系列ラジオ局に左遷された元人気テレビキャスターのヨンファ(ハ・ジョンウ)。ラジオの生放送の最中に爆弾テロの予告を受けるが、いたずらだと思って本気にせず、相手を挑発する。その直後、会社のそばの漢江・麻甫大橋が爆破される。
犯人との生中継という独占スクープをすればテレビに戻れると判断したヨンファは、上司のチャ局長(イ・ギョンヨン)を説得し、警察に通報しないで、テレビカメラを呼び込んで生中継を始める。だが、犯人の要求は、2年前に麻甫大橋で起きた死亡事故に対する大統領の謝罪というとんでもないものだった。しかも、犯人は橋に取り残されている人たちを人質にしたうえ、ヨンファの耳のイヤホンにも爆弾を仕掛けたと脅迫してきて…
【感想】
上映時間のほとんどがスタジオのヨンファを映し出してるだけですが、テレビモニター越しでみるSFXが迫力あり、実際の時間と映画内の時間も一致。手に汗握るような緊迫したドラマになりました。しかも、この手の映画だったら普通は助かるだろうと思う人が死んでしまったり、予想もつかないような展開が続きます。
よくよく考えれば、警戒厳重なテレビ局のスタジオ内にいるヨンファのイヤホンにどうやって爆弾を仕掛けたかとか、警察が捜査しなさすぎなど粗も多いし、ヨンファの過去のスキャンダルも効果的に絡んでいえるといえないけれど、ハ・ジョンウの好演でしっかりみられるものになりました。
新鋭のキム・ビョンウ監督の政府とメディア不信は相当なもの。政府のテロ対策室のパク主任(チョン・ヘジン)は無能なうえ、信用できません。また、ヨンファもチャも人質の命よりも、視聴率や自分の出世しか考えていません。チャが視聴率が70%をとって、取締役を約束された瞬間に、ルンルン気分でスタジオから帰ってしまう場面は、マスコミの自分勝手さを良くあらわしていました。
そんななか、最初は自分の利益しか考えなかったヨンファも、実際に人が死ぬ場面をみて、考えを改めます。また、犯人の動機にも同情すべきところがあり、人命を最優先しながらも、政府やマスコミを何とかしていこうとします。最初のやるきのない演技、そして、スクープを狙えそうとスイッチが入った演技、さらに、人命とスクープのありかたを考え出した後半の演技をみれば、ヨンファの成長が一目瞭然です。
ちなみにラストシーンにでてくる建物は韓国の国会議事堂です。実際に韓国ではテレビ局と政権の癒着が代々問題になっています。また、日本以上の格差社会で、貧しい人はいつまでも貧しいまま。テロという行為は許されないながらも、これが大ヒットしたということは、韓国人に相当な不満がたまっているのではないでしょうか。実際にこの映画のヒットのあとに、客船転覆事故が起きて、韓国の政府、警察とメディアがいかに腐敗しているか、世界にしらしめたわけですし。社会派とエンタメをうまく組み合わせた、日本で言えば山本薩夫監督作品を思い出しました。
【2014年に見た映画の最新記事】


テレビ局の警備は割と緩そうな気がする。
警察の捜査がいい加減なのは、韓国映画のお約束ですね。
人の事を考える「いい人」が全滅しちゃうってのはブラックだなあ。
警察の捜査、本当にいい加減でしたよね。
日本だったら、事故で死んだ人とかきっちり
把握しているでしょうに。
でも、見ている間は気にならなかったのは
勢いのおかげだと思います。通常の映画では
生き残る人が死んで、死ぬべき人が生き残ったり
最後までわからなかったですから。
警察が捜査しなさすぎは、この作品に限らず、韓国映画に多い気がします。
韓国の警察不信はよっぽど根が深いんですかねえ。。。
韓国警察は無能に描かれている作品が多いですね。
最近だと、「監視者たち」が唯一警察の活躍を
描いていましたが、あとはあいからず無能ばかり。
この映画でも犯人の本名ぐらいつかんでおけよと
思いました