【ストーリー】
かつて、米軍の核実験が行われたニューメキシコ州の砂漠地帯。長年務めた警察を退職したカーター(テッド・レヴィン)は、一家7人でトレーラーで旅行中、怪しげなガソリンスタンド店員(トム・バウワー)にだまされ、砂漠の真ん中で立ち往生してしまう。
カーターと娘婿のダグ(アーロン・スタンフォード)が助けを呼びに行っている間、赤ちゃんを含めた女子供はトレーラーで帰りを待っていた。だが、そこへ謎の怪物たちが襲いかかる。はたしてカーター一家の運命は・・・
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【感想】
冒頭、ショッキングなシーンをみせたあと、カーター一家のだらだらしたシーンをみせ、さらに怪物の襲撃が始まってから急ピッチ、と非常に工夫された構成になっている。しかも、襲われる順番がこちらの予想と違ったり、怪物たちが、人間が突然変異をしたということで、しっかり知能を持っているというのも、普通のホラー映画と違っていてうれしい。
核実験による突然変異というのも、被爆者のかたから見れば、腹だたしいだろうが、テイストとして、米国政府に対する不信というのが流れていて、僕としては許容範囲だった。むしろ、米国の大作映画でもっと無神経に核爆弾を使ってるし。怪物たちは知能をもっているだけに、自分たちをこんな姿にした米国政府を許さず、その下でのうのうとしている、米国人の平和な家庭というのも許せないし、さらにいえば、自分たちがほしいのに手に入らないからうらむのだ。米国国旗や国歌を皮肉っぽく使ったりしているのは、アレクサンドル・アジャ監督がフランス人だからか。
怪物側も家族であり、互いに家族のための死にもの狂いの戦いになっているところが、見ものになっている。怪物の少女が、人間の赤ん坊を優しくあやすところなど、うまいなあとうならされた。「屋敷女」なんかもそうだけど、フランス映画全体は苦手だけど、フランスのホラーは何か好き。
「ハイテンション」のアジャ監督だけに、痛そうな描写は多いけど、ホラー慣れしていれば、実はそれほど過激な描写は少ないことに気付く。そこらへん抑えているところも、ホラーマニアの受けのいいところかもしれません。なお、続編があるそうだけど、そちらはみていません。採点は7

