作品情報 2025年日本映画 監督:三谷幸喜 出演:田中圭、松山ケンイチ、小池栄子 上映時間101分 評価:★(五段階) 観賞場所:キノシネマみなとみらい 2025年劇場鑑賞266本
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【ストーリー】
放送作家の小室健作(田中圭)と妻の美代子(宮澤エマ)は、知人の結婚式に出た後、人けのない鎌倉の海岸で迷子になる。そこは昭和5年、まだ有名になる前の太宰治(松山ケンイチ)が、カフェの女給の矢部トミ子(小池栄子)と心中を図り、自分だけが助かった場所だった。
太宰ファンの健作は記念碑をさがそうと海岸をふらつくうちに、不気味な洞窟に迷い込む。洞窟から反対側はなんと昭和5年。まさに太宰たちが心中する直前にタイムスリップしたのだ。トミ子に一目ぼれした健作は、何とか心中を止めようとするのだが…
【感想】
WOWOWで三谷がワンカットで撮るスペシャルドラマの最新作の劇場版。冒頭、現在の鎌倉の漁師役で三谷組の梶原善がえんえんと電話でだれかとがなりたてる芝居を続けてから、主役の小室夫妻が登場。この梶原のいかにも舞台演劇風のがなりたてる芝居に嫌な予感がしたら、案の定、最後まで全部の登場人物ががなりたてるだけで繊細さのかけらもありませんでした。
また、タイムスリップ先でトミ子に一目ぼれした健作が、妻子を捨ててでもトミ子に結婚しようと口説くシーンは、普段は俳優の私生活を気にしないようにしているとはいえ、不倫騒動の田中圭が演じていることもあり、コミカルさはゼロでひたすら嫌な気分にしかさせません。
梶原が現在と過去で一人三役をやったり、松山ケンイチが当時23歳の太宰を演じているので、健作に「昔の人は老けている」といわせたり、小ネタは多いのですがすべて冷ややかにひいてしまいます。後ろの席のおばさんは、時々笑っていたのをみると、面白い人には面白いギャグみたい。笑いのツボは人それぞれなので、僕にはあいませんでしたとしか言いようがありません。
また、実際に起きた心中事件(矢部トミ子という名前ではないですが)をギャグにしているのも、今一つはまりませんでした。健作だけでなく過去にいった美代子も太宰によろめくなど、いまどき、そんな昭和のギャグ映画のような展開をされてもなあ。三谷映画は「ラヂオの時間」以外、面白かったのがないので、やはり愛称が悪いとしかいいようがありませんでした。
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