作品情報 2025年日本映画 監督:安井祥二 出演:石川瑠華、中島瑠菜、松宮倫 上映時間74分 評価:★★★(五段階) 観賞場所:シネマカリテ新宿 2025年劇場鑑賞270本
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【ストーリー】
田舎町の高校の水泳部員、朝比奈葵(石川瑠華)は2年の先輩たちが1年の自分たちをこきつかうのに頭にきて、ある日、とうとう反抗してしまう。2年のエース都築玲那(松宮倫)から、1年と2年でリレー勝負をして勝てば1年のいうことを聞いてあげるといわれる。
そんな葵はチームメートの小坂日菜(中島瑠菜)に特別な感情を抱いていたが、それが愛情か友情か自分でも理解できなかった。一方、葵の幼馴染で2年生の男子水泳部員、安藤昌樹(八条院蔵人)も、葵に単なる幼馴染以上の感情を抱いていたが、葵はそのことに気づかなかった。
【感想】
人を恋愛対象として好きになるというのはいつごろからなのでしょうか。Hなことまで含めてとなると中学生か高校生ぐらいが普通なのでしょう。まだ、恋愛がはっきりと分からない葵を中心に、部活と恋愛?友情に揺れる日常を描いています。自分はこうした青春とは無縁だったのでただただうらやましい。
昌樹の好き好きムーブに気づかず、幼馴染のまま学年は違うのでタメ口で、乱暴までしてしまう葵は幼いけれど、日菜という存在ではじめてそうした感情に向き合い始めた感じ。一方、イケメンの昌樹は葵に相手にされない反動ゆえ、女子水泳部員とどんどん付き合ってしまうダメンズ。この部分をもっとドロドロ描くような作品が多い中、あくまでも爽やかなスタンスを崩さないというのは特徴かも。
高校生、特に刺激のない地方都市では学校の帰りにも駄菓子屋の前のベンチに座ってだべるのが関の山。それだけに狭い人間関係が濃厚さに発展していくのもさもありなんというところでしょうか。ただ、安井監督が抑制的、俯瞰的な視点で彼女たちを描いているので、青春映画にしてはとんがった部分が少なく、ちょっと意識が飛んだ部分もあってはまりきれませんでした。それでも外が猛暑だけに、プールでの撮影を多用し、群馬県の山間部の町で撮影した風景は、いかにも気持ちが良かった。
群像劇と言うほどではないのですが、セリフのある水泳部員だけで10人近くはおり、中にはいかにも演技しているような人もいましたが、これまでも主役を何本もはっている石川はさすがの存在感と演技力。幼さ、もろさと成長がはじまりだした複雑な内面をきっちり描いています。また、葵の母親役のしゅはまはるみが、全体的に若い出演者陣のなかで、きっちりと抑えになっていました。
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